2015年05月07日
やんばるの森、ノグチゲラ・・・
こんにちは、リユースPC.comでございます。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日より仕事が始まる方も多いと思われます。
旅行等でお疲れの方もいらっしゃるかとは思いますが、気を新たに頑張ってまいりましょう!
本日は少々、やんばるの森とノグチゲラについて書かせて頂きます。
ゴールデンウィーク期間中、わたくし3日間山に篭っておりました(笑)
何をするわけでも無く、寝ては起きぼーっとしてました・・・。
川を流れる水の音を聞き、鳥のさえずりを聞き、谷を抜ける風を感じ、ひたすらに自然に身を任せるような生活です。
ただ横になって、木々や鳥を見ているだけで中々楽しいものですよ。
この様な川を数時間歩いて探索したりもします。

どうでしょう。かなり綺麗な川ではないでしょか。
この川は名前は伏せますが、県内でも屈指の水質を誇るそうです。
と言うのも、シーズンに人で賑わうような川とは違い、川の近くに道がほとんど走っておらず、畑等も殆ど無く、ダムも無く人の手が入りづらい場所にあるからだそうです。
そんな河原を歩いていると、色々な発見があってワクワクします。男はいつまでも少年とは良く言ったもんですね。
話は変わりますが、皆さんノグチゲラをご存知でしょうか??沖縄県の県鳥になっている、キツツキ科の鳥です。

この鳥は、近い将来に絶滅する可能性が非常に高いとされている絶滅危惧IA類に分類されている鳥です。
ノグチゲラ属ノグチゲラ種と、一属一種で構成される、世界でも沖縄のやんばるの森にしか生息しない非常に希少な鳥です。
やんばるの森は亜熱帯雨林と言いまして、実は世界的にも非常に珍しい場所です。
世界的に亜熱帯の地方は、砂漠、草原などが多く、実はやんばるの森のようにうっそうとしたジャングルは多くないのです。(アマゾンなどは熱帯雨林です。)
その為、やんばるの森には実に66種類もの固有動植物(世界でここにしか居ない生物)が存在すると言われております。
鳥に関して言えば、日本の固有12種の内、3分の1に当たる4種がやんばるの森にしか生息していません。
日本国土のたった0.1%にも満たない森と言うことを考えれば、この数は相当なものです。
これだけ小さな森にこれ程多種多様な動植物が存在しているので、『東洋のガラパゴス』、』『奇跡の森』と称されることも。。。
※データ的な数字は、当方の曖昧な記憶から来るものです、正確な数字とは思わないように(笑)
そんなやんばるの森に生息するノグチゲラですが、ちょうどこの時期に繁殖期を迎えるため一部の森では見られることがあります。
私がよく行く場所は、毎年のようにノグチゲラの営巣が見られます。
親子代々その一帯に生息していると、勝手に思い込んでおります(笑)
朝早くから、ドラミングと呼ばれる巣を作ったり、餌を取ったり、求愛したりと、木を叩くキツツキ特有の行動が見られます。
このドラミング、恐ろしく速いです(笑)聞いてて面白いものです。
実は、この様にノグチゲラの営巣が見られるのはとても貴重なんです。
そんなノグチゲラの営巣の様子を観察してきました。
朝早くから、『キョッ!』『キョッ!』と独特のキレの有る鳴き声が聞こえてきます。
木々を見渡すとすぐに見つかりました!

中々のショットではないでしょうか!?と言うか、ベストショットですw
少々ピントが甘いですが、当方の腕と機材ではコレが限界です・・・。
ノグチゲラは全体的に黒褐色で、そんなに綺麗ではありません。。。
ですが、この様に翼を広げると白い斑紋が沢山あり大変鮮やかです。
この時期はすでに孵化しており、ヒナに餌を運び続けておりました。
木々を行ったり来たり、大変お忙しいようで。。。

何か咥えているのがお分かりでしょうか??おそらく昆虫か、その幼虫かと思います。
ノグチゲラは枯れ木を突付いて中から幼虫などを取ったり、地上でも餌を取ります。
その為、地上でマングースー等に襲われることが多々あるようですね。
時折ヒナが巣穴から顔を覗かせます。

少々見えにくいですが、ヒナが顔を出しております。
私が山に居る間に巣立つ事はなかったです。。。
まぁまだまだ小さいですからねw
あと1ヶ月ほどはかかるのではないでしょうか。
結局三日間観察しましたが、ずーっと餌を運び続けておりました。
どうにか元気に育って、無事に巣立って行って欲しいものです。
夏頃に行ったら、おそらくその辺を飛び回っていることでしょう。
そんな事を願いつつ、山を後にしました。
ノグチゲラ観察記、いかがでしたでしょうか?
わたくし、特別鳥が好きなわけではありません(笑)
ただ山に行ってぼーっとしてたら、いつの間にか観察しております。
基本的にすることが無いですからねw
ただ、ああいう光景を見ていると、やはり沖縄の人々はこの山を守っていかなければいけないんだなぁと感じます。
いえ、人間が破壊しているので、”守る”と言うのはおこがましいですが、”極力”自然破壊をせずに暮らして行くべきなのかなと。
山に行くといつもそう思うのであります。
やんばるの森が、いつまでも自然豊かであって欲しいと思う今日此の頃でございます。。。
最後に、今回であった生き物を少々ご紹介、、、

リュウキュウヤマガメです。
こいつも天然記念物ですね。
山を歩いていると、ちょこちょこ見かけます。
小さくて、甲羅の縁がギザギザしているのが特徴です。

こいつは、恐らく”ガラスヒバァ”だと思います。
河原を歩いていると良く見かける有毒ヘビです。
ただ、毒牙が小さく噛まれても毒が体内に入ることはほぼ無いようで、その被害も報告されていないようです。
が、実はわたくし、コイツに噛まれたことがあるのです!!(笑)
数年前河原を散策している時に、恐らく踏んづけたのだと思います。
噛まれてから気づきました。。。
一瞬ハブ!?と思いましたが、そそくさとコイツが逃げていくのが見えましたので安心しました。
ただ、後になて知ったのは、実はコイツの毒も結構強いようで注意が必要とのこと・・・。
出血毒か、神経毒かは分かりませんが、とりあえず運が良かったのかもしれません。
噛まれた場所が、舗装路から川に降りて一時間ほど川を遡った所でしたので、ハブだったら今頃・・・。
とにかく、皆様も山や川に出かける際には、ハブにはくれぐれも注意しましょう。
紹介した他にも、コノハチョウ、イボイモリ、イシカワガエル、アカヒゲ等、多数の天然記念物を見ることが出来ました。
これらは山に行くとほぼ見ることが出来ます。ヤンバルクイナは夕方になると鳴き声はするのですが、姿は見えませんでした。
この様に、何だかんだ言ってもやんばるの森には沢山の動植物が生きております。
これからも、そんなやんばるの森であり続けることを願っております。
では長くなりましたがこの辺で失礼します。
お付き合いありがとうございました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日より仕事が始まる方も多いと思われます。
旅行等でお疲れの方もいらっしゃるかとは思いますが、気を新たに頑張ってまいりましょう!
本日は少々、やんばるの森とノグチゲラについて書かせて頂きます。
ゴールデンウィーク期間中、わたくし3日間山に篭っておりました(笑)
何をするわけでも無く、寝ては起きぼーっとしてました・・・。
川を流れる水の音を聞き、鳥のさえずりを聞き、谷を抜ける風を感じ、ひたすらに自然に身を任せるような生活です。
ただ横になって、木々や鳥を見ているだけで中々楽しいものですよ。
この様な川を数時間歩いて探索したりもします。

どうでしょう。かなり綺麗な川ではないでしょか。
この川は名前は伏せますが、県内でも屈指の水質を誇るそうです。
と言うのも、シーズンに人で賑わうような川とは違い、川の近くに道がほとんど走っておらず、畑等も殆ど無く、ダムも無く人の手が入りづらい場所にあるからだそうです。
そんな河原を歩いていると、色々な発見があってワクワクします。男はいつまでも少年とは良く言ったもんですね。
話は変わりますが、皆さんノグチゲラをご存知でしょうか??沖縄県の県鳥になっている、キツツキ科の鳥です。

この鳥は、近い将来に絶滅する可能性が非常に高いとされている絶滅危惧IA類に分類されている鳥です。
ノグチゲラ属ノグチゲラ種と、一属一種で構成される、世界でも沖縄のやんばるの森にしか生息しない非常に希少な鳥です。
やんばるの森は亜熱帯雨林と言いまして、実は世界的にも非常に珍しい場所です。
世界的に亜熱帯の地方は、砂漠、草原などが多く、実はやんばるの森のようにうっそうとしたジャングルは多くないのです。(アマゾンなどは熱帯雨林です。)
その為、やんばるの森には実に66種類もの固有動植物(世界でここにしか居ない生物)が存在すると言われております。
鳥に関して言えば、日本の固有12種の内、3分の1に当たる4種がやんばるの森にしか生息していません。
日本国土のたった0.1%にも満たない森と言うことを考えれば、この数は相当なものです。
これだけ小さな森にこれ程多種多様な動植物が存在しているので、『東洋のガラパゴス』、』『奇跡の森』と称されることも。。。
※データ的な数字は、当方の曖昧な記憶から来るものです、正確な数字とは思わないように(笑)
そんなやんばるの森に生息するノグチゲラですが、ちょうどこの時期に繁殖期を迎えるため一部の森では見られることがあります。
私がよく行く場所は、毎年のようにノグチゲラの営巣が見られます。
親子代々その一帯に生息していると、勝手に思い込んでおります(笑)
朝早くから、ドラミングと呼ばれる巣を作ったり、餌を取ったり、求愛したりと、木を叩くキツツキ特有の行動が見られます。
このドラミング、恐ろしく速いです(笑)聞いてて面白いものです。
実は、この様にノグチゲラの営巣が見られるのはとても貴重なんです。
そんなノグチゲラの営巣の様子を観察してきました。
朝早くから、『キョッ!』『キョッ!』と独特のキレの有る鳴き声が聞こえてきます。
木々を見渡すとすぐに見つかりました!

中々のショットではないでしょうか!?と言うか、ベストショットですw
少々ピントが甘いですが、当方の腕と機材ではコレが限界です・・・。
ノグチゲラは全体的に黒褐色で、そんなに綺麗ではありません。。。
ですが、この様に翼を広げると白い斑紋が沢山あり大変鮮やかです。
この時期はすでに孵化しており、ヒナに餌を運び続けておりました。
木々を行ったり来たり、大変お忙しいようで。。。

何か咥えているのがお分かりでしょうか??おそらく昆虫か、その幼虫かと思います。
ノグチゲラは枯れ木を突付いて中から幼虫などを取ったり、地上でも餌を取ります。
その為、地上でマングースー等に襲われることが多々あるようですね。
時折ヒナが巣穴から顔を覗かせます。

少々見えにくいですが、ヒナが顔を出しております。
私が山に居る間に巣立つ事はなかったです。。。
まぁまだまだ小さいですからねw
あと1ヶ月ほどはかかるのではないでしょうか。
結局三日間観察しましたが、ずーっと餌を運び続けておりました。
どうにか元気に育って、無事に巣立って行って欲しいものです。
夏頃に行ったら、おそらくその辺を飛び回っていることでしょう。
そんな事を願いつつ、山を後にしました。
ノグチゲラ観察記、いかがでしたでしょうか?
わたくし、特別鳥が好きなわけではありません(笑)
ただ山に行ってぼーっとしてたら、いつの間にか観察しております。
基本的にすることが無いですからねw
ただ、ああいう光景を見ていると、やはり沖縄の人々はこの山を守っていかなければいけないんだなぁと感じます。
いえ、人間が破壊しているので、”守る”と言うのはおこがましいですが、”極力”自然破壊をせずに暮らして行くべきなのかなと。
山に行くといつもそう思うのであります。
やんばるの森が、いつまでも自然豊かであって欲しいと思う今日此の頃でございます。。。
最後に、今回であった生き物を少々ご紹介、、、

リュウキュウヤマガメです。
こいつも天然記念物ですね。
山を歩いていると、ちょこちょこ見かけます。
小さくて、甲羅の縁がギザギザしているのが特徴です。

こいつは、恐らく”ガラスヒバァ”だと思います。
河原を歩いていると良く見かける有毒ヘビです。
ただ、毒牙が小さく噛まれても毒が体内に入ることはほぼ無いようで、その被害も報告されていないようです。
が、実はわたくし、コイツに噛まれたことがあるのです!!(笑)
数年前河原を散策している時に、恐らく踏んづけたのだと思います。
噛まれてから気づきました。。。
一瞬ハブ!?と思いましたが、そそくさとコイツが逃げていくのが見えましたので安心しました。
ただ、後になて知ったのは、実はコイツの毒も結構強いようで注意が必要とのこと・・・。
出血毒か、神経毒かは分かりませんが、とりあえず運が良かったのかもしれません。
噛まれた場所が、舗装路から川に降りて一時間ほど川を遡った所でしたので、ハブだったら今頃・・・。
とにかく、皆様も山や川に出かける際には、ハブにはくれぐれも注意しましょう。
紹介した他にも、コノハチョウ、イボイモリ、イシカワガエル、アカヒゲ等、多数の天然記念物を見ることが出来ました。
これらは山に行くとほぼ見ることが出来ます。ヤンバルクイナは夕方になると鳴き声はするのですが、姿は見えませんでした。
この様に、何だかんだ言ってもやんばるの森には沢山の動植物が生きております。
これからも、そんなやんばるの森であり続けることを願っております。
では長くなりましたがこの辺で失礼します。
お付き合いありがとうございました。
Posted by リユースPCショップ at 10:31
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